御手洗:ベルトコンベアというのは、だいたい平均すると1分間に1メートル20センチ動きます。そこに人が並んである人が加工したものをベルトに戻し、次の人がそれを取り上げて別の作業をする、という方法です。 私も若いころ現場で実習したからわかるんですが、初めは追いつくのが大変ですが、習熟するに伴い、2~3ヵ月もすると鼻唄まじりになるんですよ。
米倉:慣れるからですね。
御手洗:そうです。ところが、ベルトコンベアのスピードは上がらないわけです。それで、セル方式の方が優れている、ということで、全世界の工場でベルトコンベアを1万8000メートルなくしました。
米倉:18キロですか。
御手洗:はい、合計で。セル方式では、作業員は皆立って、肩と肩を寄せて仕事する。そうすると自分が終わると、すぐ隣に渡せば隣はそれを受け取って作業を続ける。ということは、自分と隣の間に仕掛品がなくなる。 今までベルトコンベアが仕掛品を運んでいたんですが、それがなくなります。その結果、仕掛品がかつては平均20日あったのが、今は4~5日まで下がりました。仕掛品が4分の1以下になったということは、運転資金も4分の1になったということです。
同時に、この方式だと人間の習熟度が上がるにつれて効率がよくなる。30人でやっていたセルが、半年もたつと20人で済むようになる。
米倉:人間の能力は、やっぱりすごいですね。工業化社会あるいは大量生産社会の最大の問題点は、人間の能力を過小評価してきたことですね。
御手洗:すごいんです。最後は全部1人でやれるんです。マイスターと名づけて、今表彰していますけれど、そういう人も出てきて、1年もたつと30人が10人で済むようになる。 そうすると、生産性は3倍です。これによって、この4年間で1万8000人、作業員が要らなくなった。実際に減ったのは、派遣会社から来ている外部契約社員です。 一方で増産しましたから、7000~8000人は残ってもらっていますけど、ネットで1万人くらいは減った。単純に1万人分、二百何十億円分の労務費が不要になった。
生産管理講座 - セル生産方式 (via nakano) (via proto-jp)2008-11-29 (via gkojay) (via takaakik) (via gtokio) (via fmfy) (via lovecake) (via petapeta) (via appbank)